俺様彼氏と冷静彼女……こんなので付き合っていける?


玄関に胡蝶蘭を置きリビングに二人は入る

「ハンバーグの匂い?」

「さあ、どうかな(笑)」

キルが二人に寄ってくる

「キル、お座り!」

キルは座った

「ちゃんと躾できてる〜キルお手!」

「ワン!」

「偉いね〜」

キルの頭をなでる

「キル、GO」

南に飛びついた

「もう〜だから止めてってば〜」

「だって、おもしれぇもん(笑)」

涼は南とキルのじゃれあいがすっかり気に入ったようだ

「キル、ハウス」

キルはゲージに入っていった

「さすがご主人様の言うことは聞くのね、洗面所借りていい?」

「あぁ、昨日の風呂場の隣」

南は顔と手を洗って戻ってきた

「ご飯にしようか?」

「六時か〜少し早いけど遅くなったらお前帰るもんな?」

(涼って寂しいのかな……何かそういう雰囲気がある)

「じゃあ、キルの散歩行ってからご飯にする?」

「遅くなってもいいのか?」

「大丈夫よ、キル、散歩行くよ」

南はゲージを開けた

涼の家を出て土手を軽く走る

「ハァハァ、きつい」

「私も久々に走った、ハァハァ、涼は運動してないの?」

「キルがいるから部活入ってないからな、運動は嫌いではないけど」

「キルは家族だもんね」

「南は久々ってことは何かやってたのか?」

「バレー部に入ってたよ、でも途中からは入りにくいからこの土手でも走ろうかな〜」

「じゃあ、キルの散歩にたまには付き合えよ」

「いいよ」

二人は家に戻った
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