とろけるような口づけは、今宵も私の濡れた髪に落として。
指輪も決まり、二週間後に完成したら連絡をいただけると知り、車に乗ってから窓に雨が落ちてきた。
空がどんよりと曇っていく。雷が鳴りそうな大きな雲がちらほら視界に入るのは少し恐怖だった。
「実はランチ、予約してたんだ……」
「え、そうなの?」
「景色が良いって、聞いてたんだけど。……確かテイクアウトできるから、家で食べようか」
確かに雷が良く見える場所でランチって怖い。
「予約してたのに、ごめんね。いいの?」
おずおずと尋ねると、なぜか嬉しそうに頷かれた。
「幸せすぎな今、全然問題ないよ。気にしないで」
そしてちょっぴり、こっちが聞いていても恥ずかしいことを言ってくるよね。
ぽつぽつとボンネットを叩いていた雨が、糸のように柔らかく小さくなったので、一矢くんはすぐ戻ってくるからと、車を駐車場に止めて、お店の中へ入っていく。
ここ、一矢くんの会社から近いな。二階建てのお洒落なカフェで、今月オープンしたばかりらしい。吹き抜けになっている二階は、茶と白が基調のモダンな雰囲気で落ち着いている。一階は入り口のベンチで数人待機しているぐらい、平日なのに賑わっている。
ここからでも分かるけど店の真ん中に置かれているテーブルには何種類ものサラダやデザート。今、苺フェアをしているらしい旗が、雨に濡れてしょんぼりと立てられている。
空がどんよりと曇っていく。雷が鳴りそうな大きな雲がちらほら視界に入るのは少し恐怖だった。
「実はランチ、予約してたんだ……」
「え、そうなの?」
「景色が良いって、聞いてたんだけど。……確かテイクアウトできるから、家で食べようか」
確かに雷が良く見える場所でランチって怖い。
「予約してたのに、ごめんね。いいの?」
おずおずと尋ねると、なぜか嬉しそうに頷かれた。
「幸せすぎな今、全然問題ないよ。気にしないで」
そしてちょっぴり、こっちが聞いていても恥ずかしいことを言ってくるよね。
ぽつぽつとボンネットを叩いていた雨が、糸のように柔らかく小さくなったので、一矢くんはすぐ戻ってくるからと、車を駐車場に止めて、お店の中へ入っていく。
ここ、一矢くんの会社から近いな。二階建てのお洒落なカフェで、今月オープンしたばかりらしい。吹き抜けになっている二階は、茶と白が基調のモダンな雰囲気で落ち着いている。一階は入り口のベンチで数人待機しているぐらい、平日なのに賑わっている。
ここからでも分かるけど店の真ん中に置かれているテーブルには何種類ものサラダやデザート。今、苺フェアをしているらしい旗が、雨に濡れてしょんぼりと立てられている。