とろけるような口づけは、今宵も私の濡れた髪に落として。
***
二十時に仕事が終わり、空を見ると今日も機嫌が悪いのか曇っていて星は見えない。
でも梅雨明けはもうすぐだ。
相変わらず雷は怖いけど、一矢くんが隣に座って撮り溜めていたお笑い番組を笑いながら見ているときはシャットアウトでき出した。
怖いもの、苦手なものが、好きなもので霞んでいく。
心地よい変化は、さらに私の気持ちを豊かにしてくれる気がする。
『着いたよ。駅のどこ?』
メッセージを送って、まだ人がごった返す駅の入り口であたりを見渡す。
「華怜」
こっちだよって手を振って小走りでやってくる一矢くんの手には長細い桐箱が入った紙袋。
「お酒?」
「そう。俺たちの誕生年のワインを見つけちゃって、運命だって買ってみた」
「ワイン好きだったっけ?」
「クローゼットに置いたままの未使用のワインセラーがあるぐらいには」
つまり全く興味はないってことだ。正直に言わない彼に吹き出してしまった。
二十時に仕事が終わり、空を見ると今日も機嫌が悪いのか曇っていて星は見えない。
でも梅雨明けはもうすぐだ。
相変わらず雷は怖いけど、一矢くんが隣に座って撮り溜めていたお笑い番組を笑いながら見ているときはシャットアウトでき出した。
怖いもの、苦手なものが、好きなもので霞んでいく。
心地よい変化は、さらに私の気持ちを豊かにしてくれる気がする。
『着いたよ。駅のどこ?』
メッセージを送って、まだ人がごった返す駅の入り口であたりを見渡す。
「華怜」
こっちだよって手を振って小走りでやってくる一矢くんの手には長細い桐箱が入った紙袋。
「お酒?」
「そう。俺たちの誕生年のワインを見つけちゃって、運命だって買ってみた」
「ワイン好きだったっけ?」
「クローゼットに置いたままの未使用のワインセラーがあるぐらいには」
つまり全く興味はないってことだ。正直に言わない彼に吹き出してしまった。