百物語は終わらない
亡くなる一年前、予備校にかかってきた電話の内容を思い出してほしいの。
クイニエカム、これを反対から読むとムカエニイク。
Tさんは、もしかしたら死神からの電話を受け取ったのかもしれないわね。
フッと冬子がろうそくを消す。勇気はもう顔が真っ青。
「勇気、大丈夫?」
私だけじゃなく、みんなが訊ねる。勇気は「だ、大丈夫に決まってんだろ!!」とピザを口に入れ、咀嚼する。そして話し始めた。
これは、俺の姉さんが体験した話だ。
姉さんが中学二年生の時、学校に転校生が来たんだ。姉さんはその転校生の女子と仲良くなって、家に遊びに行くようになったんだが、その家がヤバイ家だった。
姉さんの友達の家は、新しくできた一軒家。家族五人が暮らしている。
姉さんは昔から霊感ってやつがあるんだけど、その家に入った瞬間に何かいるって思ったらしい。
友達の部屋に案内され、お喋りを楽しんでおやつを食べたりしたらしい。その時も、何かの気配をずっと感じてたみたいだ。
クイニエカム、これを反対から読むとムカエニイク。
Tさんは、もしかしたら死神からの電話を受け取ったのかもしれないわね。
フッと冬子がろうそくを消す。勇気はもう顔が真っ青。
「勇気、大丈夫?」
私だけじゃなく、みんなが訊ねる。勇気は「だ、大丈夫に決まってんだろ!!」とピザを口に入れ、咀嚼する。そして話し始めた。
これは、俺の姉さんが体験した話だ。
姉さんが中学二年生の時、学校に転校生が来たんだ。姉さんはその転校生の女子と仲良くなって、家に遊びに行くようになったんだが、その家がヤバイ家だった。
姉さんの友達の家は、新しくできた一軒家。家族五人が暮らしている。
姉さんは昔から霊感ってやつがあるんだけど、その家に入った瞬間に何かいるって思ったらしい。
友達の部屋に案内され、お喋りを楽しんでおやつを食べたりしたらしい。その時も、何かの気配をずっと感じてたみたいだ。