百物語は終わらない
「林さんが話し終わってろうそくの炎を消したら、本物の幽霊が出るんだね!」
出海が目を輝かせる。
「幽霊なんて来るかよ〜……。来られたら俺は〜!!」
勇気が頭を抱える。
「早く終わらせましょう。もう眠った方がいいわ」
冬子が腕時計を見て言った。真面目だな〜……。
「最後のお話、楽しみだな!!」
私は紫ちゃんに笑いかける。夏のステキな思い出ができた!今年の夏祭りは紫ちゃんも誘おう。
私は紫ちゃんの話をわくわくしながら待つ。紫ちゃんの話す怪談話は、多分このメンバーの中で一番怖い。
「……じゃあ話すわね」
紫ちゃんは妖艶に笑い、口を開いた。
昔、怖い話が好きな一人の女の子がいたの。
その子のことを、みんな気持ち悪いといじめた。その子が怪談の本を読んでいるとその本を奪って窓から捨て、プールの授業の時は「幽霊だぞ〜!!」と言ってその子の足を引っ張って溺れさせようとした。
女の子はいじめのことを先生に相談した。でも、先生は「いじめられるあなたに非があるんじゃない?」と言い、女の子を冷たく突き放した。
出海が目を輝かせる。
「幽霊なんて来るかよ〜……。来られたら俺は〜!!」
勇気が頭を抱える。
「早く終わらせましょう。もう眠った方がいいわ」
冬子が腕時計を見て言った。真面目だな〜……。
「最後のお話、楽しみだな!!」
私は紫ちゃんに笑いかける。夏のステキな思い出ができた!今年の夏祭りは紫ちゃんも誘おう。
私は紫ちゃんの話をわくわくしながら待つ。紫ちゃんの話す怪談話は、多分このメンバーの中で一番怖い。
「……じゃあ話すわね」
紫ちゃんは妖艶に笑い、口を開いた。
昔、怖い話が好きな一人の女の子がいたの。
その子のことを、みんな気持ち悪いといじめた。その子が怪談の本を読んでいるとその本を奪って窓から捨て、プールの授業の時は「幽霊だぞ〜!!」と言ってその子の足を引っ張って溺れさせようとした。
女の子はいじめのことを先生に相談した。でも、先生は「いじめられるあなたに非があるんじゃない?」と言い、女の子を冷たく突き放した。