···そのままの気持ち


クリスマスイブからは
挨拶だけのLINEから
挨拶と愛しているの言葉が入り
だんだんとヒートアップしていく
好きだ。
一緒にいたい。
抱きしめたい。
ずっと一緒にいたい。
結婚したい。とか······

LINEを見て
こちらが恥ずかしくなる・・ほど。

絢ちゃんに話すと
笑い転げていた。

絢ちゃんは、私を自宅に
送るメイソンに
何度か合っているから
あのイケメンが・・ね。
と、嬉しそうにしている。

年を明けた位に
「沙織、そろそろ考えて上げたら?」
と、絢ちゃんに言われた。

私もメイソンを意識しているし
メイソンを狙う女性に嫉妬も
していることは認めている

でも、もし、また・・
と、思うと・・やはり・・怖い・・

「いいの?あんなイケメンで
あなたを好き、好き、言ってくれる
彼を他の女性にとられても?」
と、言われて返事ができなかったが
その言葉が胸に残り
メイソンが他の女性と話しているのを
見たりするといたたまれなくなり
他の女性が
メイソンの腕や肩に触れると
イライラするようになって・・・

あ~、私は、メイソンに
落ちてる・・・と自覚した。

だから、メイソンのLINEに
“サオリ、おはよう。
今日も、変わらず愛してるよ”
“メイソン、おはよう。
私もあなたを愛してる”
と、返信した。

すると、直ぐにメイソンから
電話がかかり
『サオリ?LINE?!LINE?!
どういう事?』
『メイソン、おはよう。
LINEは、私のそのままの気持ち。』
と、言うと
『ちょっと、待って
直ぐにそっちに行くから。』
と、言って切るから
『あっ、メイソン・・・・』
と、言ったが聞いてない・・・・

直ぐに、ブーブーと来客を知らせる
ブザーが。
絢ちゃんが開けて
『えっ、メイソン?おはよう。』
『アヤさん、すみません。
サオリは?』
と、言っているところに
私が行くと
メイソンは、すかさず
私を抱きしめて
『本当に?』
と、言うから
コクン、コクンと頷くと
『ありがとう。
サオリ、愛してるよ。』
『私も。大好きだよ。』
と、言うと
メイソンは、私の顎を持ち上げて
キスをする。

何度も啄むようなキスを。
絢ちゃんは、嬉しそうに微笑んでいた。
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