俺様課長のお気に入り
「わかってないなあ。内線で陽菜以外の女子社員が出てみろ。さっきみたいに質問責めにあったら鬱陶しくて仕方がない。だからお前に聞くんだよ。
しかも、陽菜はケイのためにさっさと退社するんだろ?俺、日中は忙しくて書類なんて書いてられないから、聞くとしたらお子様が下校した後の時間なんだよ」

「お子様?下校?
何度も言いますが、私は大人です!!」

「あはは。こんなにおもしろい陽菜ちゃんを見るのは初めてだわ。連絡先ぐらい教えてあげてなさいよ」

「もう、山川さんまで……わかりましたよ」

こうして半強制的に連絡先を交換させられてしまった。

「それじゃあ、岩崎さん、お願いしますね」

「あーはいはい。わかったよ」

かなり不安にさせられる受け応えなんですが……

「じゃあね、陽菜ちゃん。夏美によろしくー」

「はい。失礼します」




陽菜が去った後……


「岩崎さん、陽菜ちゃんかわいいでしょ?」

「ああ。なんか見てて飽きないですね」

「そうそう。ちょこまかしててかわいくて。本人は気付いてないですけど、男性社員から人気があるんですよ」

「……はあ」

「あんまりからかっちゃダメですよ。
でも、かわいがってやってくださいね」

「ああ」

なんてやりとりがされていたことを、陽菜は知らない。
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