俺様課長のお気に入り
「はあ。岩崎さん、女の子を楽しませるってことができたのね」

「ん?どういうことですか?山川さん」

「あのね、初日に陽菜ちゃんも見ていた通り、岩崎さんってイケメンだし、仕事もできるから女子社員に人気なのよ。チャンスさえあれば、ぐいぐい話しかける人も多いの。
だけど、背筋が凍るような冷たさで〝じゃま〟とか言っちゃうのよ。岩崎さん自ら声をかけるのも、私みたいに彼にきゃあきゃあ言わない人ばかり。だから、女嫌いなのかって思ったりもしたんだけどね」

「じゃあ、陽菜ちゃんは特別なのね!!」

「ちょっと、夏美先輩!誤解を招くような言い方はやめてくださいよ。特別は特別でも、あれは絶対ペットか知り合いの子どもかぐらいな扱いですから。ケイ君とまとめて、頭をわしゃわしゃ撫でられるんですよ?」

「えっ?」

山川さん、何を驚いてるの……?

「あらら……陽菜ちゃんのとらえだと、そうなっちゃうのかあ。しかし、頭を撫でるって……それをペットって……岩崎さん苦戦しそうね」

「まあ、いいや。
で、陽菜ちゃん、次の約束はしたの?」

「次っていうか……岩崎さん、相当な動物好きらしくって。でも今は飼えないから、代わりに暇な週末は、ケイ君のお散歩に付き合うって言い出したんです。せっかくのケイ君とのラブラブタイムがあ……」

「あらあいいじゃない。ケイ君もすごく懐いているみたいだしさあ」

「ケイ君が懐いているのは否定しないですけど……」

「まあ、とりあえず、今は付き合ってくれるって言うんだから、ケイ君とたくさん遊んでもらっちゃえばいいのよ」

「はあ……」


なんか納得がいかないというか……
まあ、ケイ君が楽しいならいいか。


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