俺様課長のお気に入り
要君は、まず炊き込みご飯を一口食べた。

「うまい!!」

「よかったあ」

「これはちょっと、陽菜のことを見直したぞ」

「って、これまでどんなふうに思ってたのよ!」

ジトーと睨んだけど、要君は全くおかまいなし。

「ん?ちょっと鈍臭くてかわいいやつ」

「か、かわいい……じゃなくて、鈍臭いって失礼すぎる!!」

「ははは。この揚げ出し豆腐もうまい!出汁からちゃんととってるのか?」

「そうだよ。時間のある時はちゃんと作りたくて」

「へえ。やるなあ、陽菜」

要君は、残さずに全部食べてくれた。
炊き込みご飯にいたっては、おかわりもしたぐらい。

「はあ。うまかった。ごちそうさま」

「はあい。お口にあったようでよかった」

「思わず食べすぎたぐらいだ。少し休憩させて。すぐに動くのは無理」

「じゃあ、コーヒーでもいれるね。ソファーの方に行っててよ」


コーヒーをいれてソファーの方へ行くと、要君が自分の横をポンポンとした。
そこに座れってことかな?
そそそっと近づいて座ると、またもや膝枕状態になった。

「うわっ、ちょっと!」

「いいじゃん。15分したら起こして」

「もう、コーヒーが冷めちゃう」

「いい。あとで飲むから」

そう言うと、本当に寝息を立て始めた。
いつの間にか、ケイ君も足元に寝そべっていた。

昨日は出張で遅かったみたいだし、今日も休日出勤で疲れてるんだろうなあ。

そっと、要君の綺麗な顔を覗いた。
あぁ、私、要君が好きだなあ。



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