蜜愛婚~極上御曹司とのお見合い事情~
「白川社長とは何度か酒席でご一緒したけど、飲みっぷりがすごいからなぁ。潰されかけたことがある」
「もう……すみません。白川の社員にも典型的な三代目社長って言われてます。お調子者で、仕事でもなんでも勢いでやっちゃうから」
「そこが白川社長の魅力なんだけどね」
白川社長なら仕方がないなぁという人情でつなぎ止められている取引先も多いけれど、やはり経営者として慎重さに欠ける失敗も多い。白川の業績が落ち始めたのはそんな父の手綱を締めていた先代社長の祖父が亡くなってからだ。
私が祖父のことを考えていると、橘部長もその名前を出した。
「伯父が……橘社長が言ってたんだけど、白川さんは先代社長に似てるって」
「え? 顔がですか? 嫌だなぁ」
思わず本音がポロリと出る。祖父はかなりごつい顔で、申し訳ないけれど女としては決して似たくない。
「違うよ。白川さんの外見はお母さん似だね。和服が似合うおしとやかな美人タイプだよ」
「ええっ? いやいや、決してそんなことは!」
滅多に褒められることがないうえ、橘部長の口から言われたので私は全身に大汗をかいて否定した。
「もう……すみません。白川の社員にも典型的な三代目社長って言われてます。お調子者で、仕事でもなんでも勢いでやっちゃうから」
「そこが白川社長の魅力なんだけどね」
白川社長なら仕方がないなぁという人情でつなぎ止められている取引先も多いけれど、やはり経営者として慎重さに欠ける失敗も多い。白川の業績が落ち始めたのはそんな父の手綱を締めていた先代社長の祖父が亡くなってからだ。
私が祖父のことを考えていると、橘部長もその名前を出した。
「伯父が……橘社長が言ってたんだけど、白川さんは先代社長に似てるって」
「え? 顔がですか? 嫌だなぁ」
思わず本音がポロリと出る。祖父はかなりごつい顔で、申し訳ないけれど女としては決して似たくない。
「違うよ。白川さんの外見はお母さん似だね。和服が似合うおしとやかな美人タイプだよ」
「ええっ? いやいや、決してそんなことは!」
滅多に褒められることがないうえ、橘部長の口から言われたので私は全身に大汗をかいて否定した。