蜜愛婚~極上御曹司とのお見合い事情~
「そんなに否定しなくても。あいつは褒めてくれないの? まあそんな感じだね」
「……あいつ?」
「鷹取部長だよ。一緒に住んでるんだよね?」
「あ……はい」
変質者事件以降は蓮司さんと一緒に通勤しているし、社長から聞いたのかもしれないし、橘部長は同棲のことを知っていたようだ。初めて指摘されたので、私は恥ずかしくなって俯いた。
それと同時に、普段は蓮司さんと疎遠な印象がある橘部長の口から「あいつ」という表現が出たことに違和感を感じていた。
「社長が似てると言ったのは、仕事面でね。先代社長と仕事のやり方が似ているタイプだねと言ってたよ。堅実で丁寧で、一つひとつ誠意を込める姿勢がね。今の白川社長より経営に向いてるし、白川花壇をいい方向に持っていけるだろうと」
「私、橘社長にお目にかかったことはほとんどないんですけど……」
「結構、社内に目を光らせてるよ。客に紛れてね。背中にも目がついてるって言われてるし」
「それ、鷹取部長も言われてますよ。背中に目がついてるって」
小舟さんの言葉を思い出して吹き出した。でも、橘部長の次の言葉に私は凍り付いた。
「さすが親子だよ。別々に暮らしていても血は争えないね」
「……え?」
「……あいつ?」
「鷹取部長だよ。一緒に住んでるんだよね?」
「あ……はい」
変質者事件以降は蓮司さんと一緒に通勤しているし、社長から聞いたのかもしれないし、橘部長は同棲のことを知っていたようだ。初めて指摘されたので、私は恥ずかしくなって俯いた。
それと同時に、普段は蓮司さんと疎遠な印象がある橘部長の口から「あいつ」という表現が出たことに違和感を感じていた。
「社長が似てると言ったのは、仕事面でね。先代社長と仕事のやり方が似ているタイプだねと言ってたよ。堅実で丁寧で、一つひとつ誠意を込める姿勢がね。今の白川社長より経営に向いてるし、白川花壇をいい方向に持っていけるだろうと」
「私、橘社長にお目にかかったことはほとんどないんですけど……」
「結構、社内に目を光らせてるよ。客に紛れてね。背中にも目がついてるって言われてるし」
「それ、鷹取部長も言われてますよ。背中に目がついてるって」
小舟さんの言葉を思い出して吹き出した。でも、橘部長の次の言葉に私は凍り付いた。
「さすが親子だよ。別々に暮らしていても血は争えないね」
「……え?」