蜜愛婚~極上御曹司とのお見合い事情~
「あの、今回はわざとじゃないんです」
「今回は、とは?」
「いや別に」
直立して答えた私と、片手にTシャツをかざしている彼との間に沈黙が落ちる。
「別に家の中で着る分に問題はない。次の洗濯で取れるだろ」
意外にも彼はそれ以上私をあげつらうことなくあっさり言うと、いきなり私の目の前でシャツを脱ぎ始めた。
「ぎゃ」
思わず声を漏らし目を覆った。洗面所で一度見てしまって以来の彼の裸の上半身だ。前回は背中だったけれど、今見たのは胸板で……。それ以上描写することも思い出すことも、男性の身体に免疫がない私には無理だった。あの顔にあの身体なんて、完璧すぎて目を開けたらきっと私は鼻血を出すとかなにか失態を演じてしまうに違いない。
「ほら、着たぞ」
両手で顔を覆ったまま突っ立っていると、ポンと頭をはたかれた。恐る恐る目を開けてみれば蓮司さんはもうそこにはおらず、例のTシャツを着たうしろ姿が洗面所に去っていくところだった。
今度こそお詫びのつもりでワインとおつまみを用意してから、テーブルに置かれた包みを広げた。
そう、このときは彼が水に流してくれたものと思っていたのだ。
「今回は、とは?」
「いや別に」
直立して答えた私と、片手にTシャツをかざしている彼との間に沈黙が落ちる。
「別に家の中で着る分に問題はない。次の洗濯で取れるだろ」
意外にも彼はそれ以上私をあげつらうことなくあっさり言うと、いきなり私の目の前でシャツを脱ぎ始めた。
「ぎゃ」
思わず声を漏らし目を覆った。洗面所で一度見てしまって以来の彼の裸の上半身だ。前回は背中だったけれど、今見たのは胸板で……。それ以上描写することも思い出すことも、男性の身体に免疫がない私には無理だった。あの顔にあの身体なんて、完璧すぎて目を開けたらきっと私は鼻血を出すとかなにか失態を演じてしまうに違いない。
「ほら、着たぞ」
両手で顔を覆ったまま突っ立っていると、ポンと頭をはたかれた。恐る恐る目を開けてみれば蓮司さんはもうそこにはおらず、例のTシャツを着たうしろ姿が洗面所に去っていくところだった。
今度こそお詫びのつもりでワインとおつまみを用意してから、テーブルに置かれた包みを広げた。
そう、このときは彼が水に流してくれたものと思っていたのだ。