過ぎた時間は違っても
どんな事があっても唯織が好きなんだって。もう嘘を吐き続けたくないって。でも、もし会えなかったら明日言うよ。連絡を取り合う時の事なんて考えていなかったから連絡先を知らないんだ。もちろん、家の場所も知らない。今日の日程を伝えたのだって昨日の放課後、口頭でだった。唯織と出掛けられるのなら来れなくても良いって思っていたから。
「もー、どこ行ってたのー?」
「ごめん、色々あって」
部長たちと合流してすぐ、唯織は申し訳なさそうな笑顔をしていた。でも、友達といると気が紛れるのかいつもの楽しそうな表情に戻って行く。声も本当に楽しんでいるような雰囲気だった。ただ、一つ違うのは俺が手を握っても離そうとしない事。寧ろ握り返してくれる所だった。
「もー、どこ行ってたのー?」
「ごめん、色々あって」
部長たちと合流してすぐ、唯織は申し訳なさそうな笑顔をしていた。でも、友達といると気が紛れるのかいつもの楽しそうな表情に戻って行く。声も本当に楽しんでいるような雰囲気だった。ただ、一つ違うのは俺が手を握っても離そうとしない事。寧ろ握り返してくれる所だった。