優しい彼と愛なき結婚

食器を洗ってくれるというので甘えた。

お茶を淹れると、おばあちゃんは部屋から和菓子を持ってきてくれた。


「私は席を外した方がいいかな」

「そうしてもらえると助かる」


大悟さんはそう言うが、2人きりにされると少し居心地が悪い。


「ばあちゃん、昼飯は俺が作るから!後でそっち行っていい?」

「構わないよ」


おばあちゃんは強い気な姿勢だったけれど、その目は心配そうに揺らいでいた。



静かに閉まった扉。

大悟さんと顔を見合わせる。


「そっちから、言いたいこと言ったら?」

「いえ、大悟さんから…」

< 135 / 240 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop