優しい彼と愛なき結婚
食器を洗ってくれるというので甘えた。
お茶を淹れると、おばあちゃんは部屋から和菓子を持ってきてくれた。
「私は席を外した方がいいかな」
「そうしてもらえると助かる」
大悟さんはそう言うが、2人きりにされると少し居心地が悪い。
「ばあちゃん、昼飯は俺が作るから!後でそっち行っていい?」
「構わないよ」
おばあちゃんは強い気な姿勢だったけれど、その目は心配そうに揺らいでいた。
静かに閉まった扉。
大悟さんと顔を見合わせる。
「そっちから、言いたいこと言ったら?」
「いえ、大悟さんから…」