優しい彼と愛なき結婚
妙にしっくりきてしまった。
困っている高校生を助けてあげたい。
自身の兄に結婚を迫られている女を助けてあげたい。
大悟さんにとってどちらも同じようなことなのだろう。
躊躇いなく人助けができる人なのだ。
例え自身を犠牲にしても。
「大悟さんの他者を思いやれる姿勢、私は好きです。なかなかできることではありませんから」
「優里…」
ありがと、優しい目がそう返事をしてくれた。
妻としての意見ではないかもしれない。
将来のために定職に就いてと請うことが正しいかもしれない。
でも今は応援したいと思うんだ。
「僕も感動しました!やっぱ姉貴が選んだだけの人です」
歩夢は力強く拍手をした。