先生、好きって言って。
*
「さぁ、女の子達入ってきてくださーい。」
と、涼の掛け声でメイクしてくれた子がドアを開けた。
「「「おお〜。」」」
お〜、男の子達もコスプレしてる。
ちなみに涼は王子様のコスプレをしている。
「いやー、皆可愛いねぇ。」
「ほら、涼お待ちかねの蘭ちゃんだよ!」
「っあわわ、」
トンっと背中を押された。
「え、」
『は、』
と、男子は皆固まった。
涼はまだしも……な、なんで先生も固まってるの。
「いやこれは…」
「想像以上だな。」
「でしょ〜。これだけ可愛いからお持ち帰りされる可能性が高いの。だから皆絶対守ってよ?」
「らんちゃん。僕が絶対守るからね。」
そう言いながら、私の手をぎゅっと握った。