先生、好きって言って。
『おい、何してんだよ。』
っ先生……!
また助けに来てくれた。
「てめぇ誰だよ。良いところなんだから邪魔すんな。」
『俺は教師だ。』
と、先生は低い声でチャラ男を睨みつけた。
「ちっ、教師かよ!」
と言ってチャラ男はそそくさと逃げて行った。
〈教師〉っていうワードを聞いたからかな。
「せ、先生助けてくれてありが」
『はぁぁぁ。』
と、ため息を吐きながらいきなりしゃがみ込んだ先生。
「、どうしたんですか?」
『心配した。窓から男とどっかに行くの見えたから走ってきた。』
まさか、こんな人気の無い所に来てくれるなんて思わなくて。
ストンっ
『え、え?どうしたんだ?』
私は腰を抜かして地面に座り込んだ。
「先生来たから安心したというか…。」