聖女の魔力が使えません!~かわりにおいしい手料理ふるまいます~
彼の手にを両手で握り、その甲にキスをする。
「……大好きです、アーレス様。早く元気になって」
消え入りそうなか細い声で、いずみは初めて彼への気持ちを言葉にした。
それと同時にノックが鳴り、ルーファスが戻ってくる。
「イズミ様、手配が整いましたよ。食堂の担当者にご紹介しますので……」
「あ、はい! はい! 参ります」
真っ赤な顔で焦ったように立ち上がるイズミに、タイミングを間違えたかとルーファスは頭を掻く。
彼女が扉の外に出てから、「申し訳ありませんでしたな、アーレス殿」と小さく声を落とした。
いずみたちの足音が遠ざかったころ、熱い息を吐き出しながら、アーレスはこっそり薄目を開ける。
そして扉がしっかりと閉まっているのを確認すると、安堵の息を吐き出す。
「目ざといな、ルーファスめ」
妻の告白に顔が熱い。ただでさえ高い熱が一層上がった気がする。なのに先ほどよりもずっと幸福な気分だった。
「……大好きです、アーレス様。早く元気になって」
消え入りそうなか細い声で、いずみは初めて彼への気持ちを言葉にした。
それと同時にノックが鳴り、ルーファスが戻ってくる。
「イズミ様、手配が整いましたよ。食堂の担当者にご紹介しますので……」
「あ、はい! はい! 参ります」
真っ赤な顔で焦ったように立ち上がるイズミに、タイミングを間違えたかとルーファスは頭を掻く。
彼女が扉の外に出てから、「申し訳ありませんでしたな、アーレス殿」と小さく声を落とした。
いずみたちの足音が遠ざかったころ、熱い息を吐き出しながら、アーレスはこっそり薄目を開ける。
そして扉がしっかりと閉まっているのを確認すると、安堵の息を吐き出す。
「目ざといな、ルーファスめ」
妻の告白に顔が熱い。ただでさえ高い熱が一層上がった気がする。なのに先ほどよりもずっと幸福な気分だった。