聖女の魔力が使えません!~かわりにおいしい手料理ふるまいます~
****
王国騎士団は、王都に訓練所を設けている。
そして今アーレスは、その訓練所の前で憂いていた。
目の前には、膝をつき、息を荒げた、まるで戦地を潜り抜けてきた後のような騎士たちがいる。
ちなみに戦争などには行っていない。
基礎体力向上を目的とした一時間の走り込みと、筋トレの後、アーレスは順番に手合わせをした。
その結果、死屍累々と訓練場に兵士が横たわる羽目になったのだ。
対するアーレスは十人切りをしてもまだ余力がある。
(誰が誰に負けるって?)
ここに自分を呼び戻した時のオスカー陛下の談を思い出し、問いただしたい気持ちになった。
たしかに全盛期に比べれば衰えたかもしれないが、こいつらに負けるとは思えない。
アーレスは半分ブチ切れたような状態で、練習用のなまくらな剣を振った。
「情けないぞ! それでも王国騎士団員か! まだまだかかってこい!」
「団長こそ。なんで倒れないんですか。それでも人間ですか!」
倒れている兵士たちから一斉に上がる非難の声。
(……ったく、口答えだけは一丁前なのだから困る)
「……仕方ないな、休憩!」
これ以上の強制は人がついてこないと感じたアーレスは、仕方なくこの場を収めた。
すると途端に沸き上がる歓声。アーレスの眉間には深々と皺が刻まれる。
(不愉快だ。訓練するぞと言ったときは不満に満ちた声を出していたくせに)
王国騎士団は、王都に訓練所を設けている。
そして今アーレスは、その訓練所の前で憂いていた。
目の前には、膝をつき、息を荒げた、まるで戦地を潜り抜けてきた後のような騎士たちがいる。
ちなみに戦争などには行っていない。
基礎体力向上を目的とした一時間の走り込みと、筋トレの後、アーレスは順番に手合わせをした。
その結果、死屍累々と訓練場に兵士が横たわる羽目になったのだ。
対するアーレスは十人切りをしてもまだ余力がある。
(誰が誰に負けるって?)
ここに自分を呼び戻した時のオスカー陛下の談を思い出し、問いただしたい気持ちになった。
たしかに全盛期に比べれば衰えたかもしれないが、こいつらに負けるとは思えない。
アーレスは半分ブチ切れたような状態で、練習用のなまくらな剣を振った。
「情けないぞ! それでも王国騎士団員か! まだまだかかってこい!」
「団長こそ。なんで倒れないんですか。それでも人間ですか!」
倒れている兵士たちから一斉に上がる非難の声。
(……ったく、口答えだけは一丁前なのだから困る)
「……仕方ないな、休憩!」
これ以上の強制は人がついてこないと感じたアーレスは、仕方なくこの場を収めた。
すると途端に沸き上がる歓声。アーレスの眉間には深々と皺が刻まれる。
(不愉快だ。訓練するぞと言ったときは不満に満ちた声を出していたくせに)