エリート俺様同期の甘すぎる暴き方~オレ、欲しいものは絶対手に入れる主義だから~
「日菜子、ビニール袋持ってきて。小さいのでいいから」
急に呼ばれて何事かと数枚袋を持っていくと、子供たちはみんな下を向いて何かを探しているようだった。
「なにか探してるの?」
「ああ、どんぐりだってさ」
どんぐりと聞いて日菜子も小さかった頃のことを思い出した。昔はよく落ちているどんぐりを拾ってポケットに入れて持って帰っていたことを。
子供たちはみな夢中になって拾っている。
「ほら、これ見て。こっちのは丸くて大きいでしょ? こっちはちょっと細いの」
ひとりの女の子が、日菜子と拓海に拾ったどんぐりを見せて説明する。
「ほんとだね。すごいたくさん拾ったね?」
「うん。幼稚園にはね、どんぐりの木がないから、いっぱ拾って明日持って行くんだ」
「へぇ、そうなんだ」
「幼稚園にもどんぐりの木、あればいいのに」
「そうだねぇ」
日菜子は女の子の視線に合わせるためにかがんで話をしていた。
「ねぇ、拓海子供ってほんとうに――」
振り返ると彼が難しい顔をしてなにか考えこんでいた。
日菜子は立ち上がり、彼の近くにかけより様子を窺う。
「どうかした?」