あやかし神社へようお参りです。②


 ケヤキと兄弟たちのために作ったお手玉をぞんざいに扱われたこと、彼が妖を祓う呪を唱えたこと、妖を憎んでることも。どうしてそんなことをしたんだろう。

 ふくりが心配そうに私を見上げている。


 「ねえ、ふくり。賀茂くんって何者なの……?」


 ふくりはすっと目を細める。その時、ぽんと肩に手が乗せられた。顔をあげると、三門さんが困ったように眉を下げて微笑んでいる。


 「それは僕が話すよ。みくりたちは先に戻ってて」


 気づかわし気に私を見上げたふくりは、みくりとともに社へむかって駆け出した。

 三門さんが私の隣にしゃがみ込む。


 「お手玉、ここに置いていたんだね」


 一つ取り上げて土の汚れを払い落とすと、また寄り添わせるようにもとに戻す。三門さんは静かに目を閉じて手を合わせた。その横顔にぽつりぽつりと漏らす。


 「……妖のこと、あんなに嫌う人がいたなんて、思ってなくて。悪い事もしてないのに祓うだなんて、そんなこと」


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