あやかし神社へようお参りです。②
「“郷土史研究部”なら、その報告会で適当にでっち上げた報告を行っても害はないと判断しました! 大会もない、前例もない、ぶっちゃけ名前からして報告を聞いても眠くなるだけの部活でしょう!?」
「渡辺さん、それは先生の前で言わないでください……」
水童先生が困ったように頭を掻く。「僕は何も知りませんからね」念を押すようにそういって、小さな溜息を零す。どうやら郷土史研究部立ち上げの際に、水童先生にはいろいろと融通してもらったらしい。
「はいはーい、もういっこ質問!」
「どうぞ!」
「普段の活動は特にないって思っていいの? おれ、サッカー部にもう入ってるからさ、そっちの練習もあるんだけど」
「どうぞどうぞ、部活なりバイトなり、好きにしていいよ! ここも一応、郷土史研究部の部室として使えることになってるし、自由に出入りできるから」
改めてぐるりと部屋を見渡した。教室の四分の一ほどのサイズで、両サイドには天井に届くほどの大きな棚がある。埃の被った本や薄汚れた瓶がぎっちりと詰め込まれている。部屋の端には使わなくなった机や椅子なんかもあったので、集まった時に「丁度いいや」とそれを拝借した。
水童先生曰く、生物準備室と言うのは名ばかりで、普段は物置部屋になっているらしい。