あやかし神社へようお参りです。②
「……えっと、とにかく! 人数が五人集まったので“郷土史研究部”は創部確定しました!」
大袈裟なくらいに拍手する詩子に、富岡くんも「いえーい」と調子を合わせて手を叩く。
「と言う訳で今日はこれで解散にしよっか。もしこのまま部屋にいるなら、最期戸締りだけよろしくね。閉めたあと、鍵は職員室の水童先生の机の上に置いとけばいいから」
そういいながら素早く身支度を整えた詩子は、最後に皺のよったスカートの裾を叩きつけて、「じゃ」と片手をあげる。
「私、今日初出勤だから! また明日!」
怒涛の勢いで飛び出していった詩子を見送ると、続いて篠も立ち上がる。用がありますので私もこれで、表情を変えずにそう言って出ていく。
結局部室に残ったのは富岡くんと雪ちゃんと私だけになった。
「富岡くんはサッカー部の方はまだいいの?」
「まだ時間大丈夫だから」
そっか、と相槌を打って会話が途絶える。富岡くんはぼんやりと窓の外を眺め、雪ちゃんもにこにこと同じように外を眺めている。
気まずさを感じて、私も帰るねと言いかけたその時、富岡くんがぽつりとぽつりと話し始めた。
「……今日さ、変な空気にしちゃって、ごめん」
直ぐに六時間目のことを言っているのだと気が付いて慌てて首を振る。