あやかし神社へようお参りです。②
自宅に戻ってくるとそのまま客間に直行した。
客間のひとつは私が使っているため、誰も使っていないもうひとつの方の客間に頼まれた通り布団を用意する。
誰かが泊まりに来るんだろうか、と首を傾げていると、玄関の方がわずかに騒がしくなった。
三門さんが帰ってきたんだ。
迎えに行こうと腰を浮かせたが、廊下を踏む足音はもうすぐそこまで近付いていた。私が立ち上がったタイミングとほぼ同じくらいに襖がすっと開く。
「ああ、麻ちゃん、布団ありがとう」
疲れた顔で三門さんが微笑む。
少し前かがみの三門さんは、背に誰かをおぶっている。部屋に足を踏み入れた三門さん。私の前を横切るその瞬間、三門さんに背負われたその人のまるで雪でできたような見事な白髪がさらりと揺れる。ちらりと顔が見えて、目を見開いた。
「え……」
三門さんがゆっくりと布団の上に寝かせる様子を、ただ茫然と見守る。
雪のような白髪、陶器のような透き通る白い肌、額から頬にかけて樹枝状に伸びた六角形が浮かび上がっている。それはまるで雪の結晶のような。
「富岡、くん……?」
昼間までは校庭を駆け回って友人たちとサッカーに勤しんでいた彼だった。