あやかし神社へようお参りです。②
三門さんの姿を探しながら参道を歩いていると、御神木の前にババの後ろ姿を見つけた。小走りで駆け寄る。
「ババ!」
「麻、帰ってきていたんだね」
「うん、さっきね。それで、何があったの? 表の鳥居が妖たちも使えるようになっていたの」
他の山姥たちと話していたババは、険しい顔を浮かべた。
「まだ私も何が何だか分からないんだけどね、一時間くらい前に、妖を祓う呪が裏山で唱えられたみたいなんだよ」
声を潜めたババ。眉間に皺を寄せて、ぐっとババに顔を近づける。
「妖を祓う呪?」
「裏山全体に届くほどの規模でね、幸い呪の力は自体は弱かったから被害は少なかったみたいだけれど。社は三門がいて安全だから、みんなここへ避難してきたわけだよ」
そんなことが、と息を飲んだ。だからみんな、何かを恐れるように必死で走ってここを目指していたんだ。
「でも、一体誰が……?」
「みくりとふくりが現場を見に行っているよ。この辺りは昔から結守神社が面倒を見ていると土地なんだ。だから今までこんなことは一度もなかったんだよ」