あやかし神社へようお参りです。②
「さて、ババがもう少ししたら来てくれるはずだから、泊まっていった妖たちのご飯の用意、手伝ってあげてね」
「はい、わかりました」
うん、と満足げに頷いた三門さんは筆を握り直した。
昨日もババと御飯の用意をしたので、要領は分かっている。先に準備を進めておこうかな、と腰を浮かせたその時だった。
「おい三門! 開けろ!」
表でみくりがそう叫んだ。
私と三門さんは顔を見合わせる。そして急いで立ち上がって社務所の外に出ると、扉の前にみくりとふくりが立っていた。
「客が来ているよ」
ふくりが目をそう言って目を細める。心なしか声に棘があった。
「誰だって?」
「いけ好かない奴だ」
みくりのその一言で察することができた。昨日のあの大きな呪を使った誰かが、また裏山に来ているんだ。三門さんの纏う空気が一瞬にして鋭いものになった。思わず私までも息を飲む。