あやかし神社へようお参りです。②
「知り合い?」
三門さんは賀茂くんから目を話すことなく静かに尋ねた。
「お、同じ学年のひとです。一北の……」
三門さんはゆっくりと彼に歩み寄った。
「そこは妖たちが通る裏の鳥居だ。君に用はないはずだよ」
聞いたことがないほどの棘のある警戒した声だった。三門さんはいつもの柔らかい笑みを浮かべることなく、賀茂くんをじっと見据えている。賀茂くんは眉間に皺を寄せた。
「魑魅が出たと報告があがっている。それを調べに来た」
「ここはユマツヅミさまが見守っている土地、賀茂家の人間は関係ないはずだ」
「魑魅はこちらの管轄だ。適切な措置と報告があげられていないのは、なんと言い訳をするつもりだ」
「それと無差別に妖を祓うのは話が違う。妖ならば、罪のない命を奪っていいと?」
三門さんの握りしめた拳が怒りで震えている。一触即発の空気に息を飲む。