しあわせ食堂の異世界ご飯4
「私は早く食べたいです、アリアの料理!」
「……よし! それじゃあ早速作ってみようか!」
 カミルだけではなく、エマとシャルルも手伝いを申し出てくれた。なので、アリアとカミルが油で揚げて、シャルルが紙で包んでいくという流れになる。
 エマは店のドアを開けて、今から限定で持ち帰り販売を行う告知を通行人たちにしてくれている。
「それじゃあ、揚げていこうか。油が跳ねたら危ないから、気をつけてね。火傷しちゃうから」
「わかった」
 先ほどできあがった種に、小麦粉、卵、パン粉の順番でつけていく。その次は、いよいよ油の中に投入だ。
 アリアが優しく油の海に入れると、ジュワアアァっと弾む音が響く。
「こんがりきつね色に揚がったら、できあがりだよ」
 あんまりいっぺんに種を入れると油の温度が下がってしまうので、揚げるのは少しずつだ。数分待つといい色になるので、種さえ作ってしまえばそこまで時間はかからない。
「うん、いい感じだよ」
 アリアがカラッと揚がったものを取り出して、油を切るための網の上へと置いた。

 本日のメニュー、『ほくほく食べ歩きコロッケ』の完成だ。
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