しあわせ食堂の異世界ご飯4
「すっごく美味しそう! これはエビフライの仲間ですね!?」
 開口一番嬉しそうに声をあげたシャルルに、アリアはそれはどうだろうかと苦笑する。パン粉を使って揚げるという点だけ見れば、確かに仲間……?
「いやいや、仲間じゃない……と思うよ?」
「え、そうなんですか?」
「揚げ物っていう点では同じだけど、エビフライとは全然違うよ。これは、ジャガイモをメインで作ったコロッケっていう料理だよ」
 アリアが説明をして、食べてみるように勧める。エビフライとは違う食感や味を楽しむことができるはずだ。
 シャルルとカミルは顔を見合わせて、ごくりと唾を飲む。
 見た目からしてすでに美味しそうで、これを食べたらどんな新しい味に出会うことができるのだろう。
「それじゃあ、販売するときと同じように……紙で包んでみますね」
「あ、そうだね。うん、紙越しにコロッケを持って、手が油でべとべとしなかったら問題ないと思うんだけど……」
「はい」
 シャルルが加工された紙を手に取り、半分に折る。端っこに隙間ができてしまうので、そこもたれた油が流れでないようにきっちりと折る。
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