しあわせ食堂の異世界ご飯4
 料理を包むためだけに紙を使うとは、なんと贅沢な……。
 しかし魔法具加工をした紙はとても丈夫で、確かに理にかなっているとも言えるだろう。
「これは、大量に在庫が必要そうじゃの」
 大ヒット間違いなしで、むしろ在庫百枚程度ではとてもじゃないが足りないだろう。
 今日は八十個の販売だが、明日は? 明後日は? これから毎日、いったいいくつのコロッケを売り捌く予定なんだろうか。
「これはわしの仕事も忙しくなるかもしれんのぅ」
 嬉しい悲鳴じゃと、ラグウはほっほっほと笑う。
 そして待ちに待った順番がやってきたので、ラグウは財布から一五〇レグを出してエマに渡す。引き換えにもらったのは、揚げたてのコロッケだ。
「待たせちゃってすまないね、ラグウじい」
「何、いいってことよ。長く待った分、コロッケをじっくり堪能させてもらうわい」
「そう言ってもらえると嬉しいねぇ」
 ラグウはさっそくコロッケを食べて、その美味しさに思わずうおぉぉっっと雄叫びをあげる。
「な、なんじゃこのサクサク具合は! 初めて食べるぞ、こんな料理は!!」
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