しあわせ食堂の異世界ご飯4
「コンロを増やしてもいいけど、それだと厨房の配置を少し見直さないと狭くなるね」
 いろいろ調整が必要になってしまうので、すぐに実行することは難しい。
「昼の営業が終わって、午後に販売……っていうこともできますけど、次の日の仕入れや準備などを考えると厳しいと思って」
「そうだねぇ」
 午後は、次の日に使う野菜を仕入れて洗ったりしている。それに、お昼時はとても忙しいので、これ以上働いたらかなりの疲労がたまってしまうだろう。
「確かにいったん保留だね。コロッケはすごく美味しいから店で出したいけど、出すならやり方を決めてからだね」
「はい。また今度、相談しましょう」
「ああ、そうしよう」
 アリアとエマのやりとりが終了し、ラグウはがくりと肩を落とす。
 魔法具加工の紙の在庫が不要になってしまったのはもちろんだけれど、この美味しいコロッケを次に食べられる機会がいつかわからないのはかなり辛いものがある。
 ラグウとしては、早ければ明日にでも食べられるのでは!?と、期待に胸を膨らませていたというのに。
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