しあわせ食堂の異世界ご飯4
カレーを食べたくないと叫んだのは、母親とふたりできていた五歳くらいの女の子だ。テーブル席に座って、目の前に置かれたカレーの前で目に涙を浮かべていた。
つい先ほどまで平和だった店内に、一瞬で嵐が吹き荒れたかのようだ。
女の子の母親は困ってしまい、おろおろしながら「すみません」とほかのお客さんに謝っている。
「カレー、こんなに美味しいのに」
ララは自分の前に置かれたカレーを見ながら、人生損してると、達観しているような言葉を呟く。
「どうしよう……わたし、ちょっと行ってくるね!」
「うん」
リズはララの下を離れて、泣いてしまった女の子の下へ行く。
シャルルはちょうど店外の列を確認しに出ていて、エマはお会計をしているところだった。そのため、女の子に最初に声をかけたのはリズだ。
「どうしたの? 大丈夫?」
「リズちゃん、ごめんなさいね。うちの子、実はカレーがあんまり得意じゃなかったみたいなのよ……」
「カレーが?」
「ええ。いつも食べてたから、嫌いだなんて思ってなかったわ……」
リズがしゃがんで子供の顔を覗き込むと、さっきのララよりも頬を膨らませて泣いていた。
つい先ほどまで平和だった店内に、一瞬で嵐が吹き荒れたかのようだ。
女の子の母親は困ってしまい、おろおろしながら「すみません」とほかのお客さんに謝っている。
「カレー、こんなに美味しいのに」
ララは自分の前に置かれたカレーを見ながら、人生損してると、達観しているような言葉を呟く。
「どうしよう……わたし、ちょっと行ってくるね!」
「うん」
リズはララの下を離れて、泣いてしまった女の子の下へ行く。
シャルルはちょうど店外の列を確認しに出ていて、エマはお会計をしているところだった。そのため、女の子に最初に声をかけたのはリズだ。
「どうしたの? 大丈夫?」
「リズちゃん、ごめんなさいね。うちの子、実はカレーがあんまり得意じゃなかったみたいなのよ……」
「カレーが?」
「ええ。いつも食べてたから、嫌いだなんて思ってなかったわ……」
リズがしゃがんで子供の顔を覗き込むと、さっきのララよりも頬を膨らませて泣いていた。