しあわせ食堂の異世界ご飯5
 もしやクウは天才では?と、ララが真剣な顔で口にする。すでに飼い主バカになっているけれど、その様子がとても微笑ましい。
「あぁん、ララも抱っこしたい!」
 リズばかりずるいと、ララがクウを抱っこする。クウは仕方がないと思ったのか、丸めていた体をぐぐーっと伸ばしてララの頬を舐めた。
「えへへ、やっぱりララのことが好きなのね!」
「ララちゃん、わたしもー!」
 今度はナタリーがクウをぎゅっと抱いて、頬ずりをする。
 もはやクウは、されるがままだ。小さいながらに、円滑に済む方法を熟知しているようだとシャルルは思った。

 そんな楽しそうな様子をこっそり覗いているのは、アリアとカミルだ。クウのご飯を持ってきたのだが、うっかり出るタイミングを逃してしまった。
(だって可愛いんだもの……!)
 もっと見ていたいという欲望に抗えない……そうアリアは思っていたのだが、それよりもクウと触れ合いたくなったらしいカミルに「行くぞ」と言われて背中を押されてしまった。
「あ……っ」
 さっそくリズたちに見つかった。
「アリアお姉さま!」
「「アリアお姉ちゃん!!」」
 三人が一斉に声をあげて、こちらを見る。
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