執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
 

 酔った私をベッドに寝かせ、パンプスを脱がせた雅文。
 そのまま覆いかぶさり、ベッドの上で二回。それから体を洗ってやると言われ雅文に抱き上げられてバスルームに移動して、そこでもいろいろされて、濡れた髪を乾かす暇もなくベッドに戻って……。


 一夜のあやまち、なんて言い訳が苦しく感じるほど何度も雅文に抱かれてしまった。

 なにやっているんだ、私は。もう穴を掘って地中深く埋まりたい気分だ。酔いがさめ冷静になると、ものすごい後悔と自己嫌悪が湧き上がってくる。

 どうしよう。一体どんな顔で雅文に会えばいいんだろう……。

 頭を抱えた私ははっとする。
 そういえば、雅文はどこにいるんだろう。

 顔を上げあたりを見渡したけれど、広いベッドが中央に置いてあるこのベッドルームには私以外の人影はない。

 しばらく息をひそめあたりをうかがっていると、かすかに水音が聞こえることに気が付いた。

 あ、きっとシャワーを浴びているんだ。

 そう思った私は慌ててベッドから飛び起き、床に落ちていた自分の服を拾う。


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