執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
「郊外に新しいコンセプトの店舗を作ろうと考えてる」
「新しいコンセプトですか?」
「INO’S COFFEEに行くために旅にでたくなるような店舗。それが成功すればカフェ全体のブランド力も上がって新たな価値を付加できる」
今までにないかたちのINO’S COFFEE。そこに行くのを目的に旅をしたくなるような素敵な空間……。
頭にその姿を思い描いて、胸がわくわくしてくる。
「どんな店舗のなるのか、すごく楽しみです!」
思わず身を乗り出すと、向かいに座る雅文と至近距離で目が合った。
一瞬目を見張り驚いた表情をした雅文が、くしゃっと整った顔を崩して笑う。
「そうやって無邪気に笑うまどかの顔を見ると、三年前に戻ったような気持ちになる」
「なにを言ってるんですか」
甘く笑いかけられ心臓が跳びはねたけれど、必死に平静を装い涼しい顔をした。そんな私を、雅文はゆるく首をかしげてみつめる。