執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
そして長身をかがめて私の耳元に唇をよせた。
「もしかして、浮気ばっかりする彼氏って谷村?」
「まさか」
とんでもない質問に、私はすぐに否定して眉をひそめた。けれど雅文はうたがうような視線をこちらに向ける。
「会社の後輩と付き合うわけないでしょ」
「どうして?」
「もう社内恋愛はうんざりだから」
きっぱりと言い切った私のことを、雅文はじっと見つめていた。
「そっか」
ため息を吐き出すようにして小さくつぶやく。そしてついでのように「今日の予定は?」と聞いてきた。