執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~


「なにそれ」

 唐突な彼の言葉に思わず噴き出すと、雅文は優しい表情でこちらを見ていた。

「今までずっと弟たちの面倒を見て、家族のために頑張ってきて、広瀬はえらいよ」

 まっすぐで温かい言葉に、胸になにかがせまってきた。
 体の中心が熱くて、なんだかそわそわと落ち着かない気持ちになる。

「それに、世話焼きでしっかり者なのにじつはさみしがりとか、かわいすぎる」

 雅文がひとりごとのようにつぶやいた。
 その言葉がよく聞こえなくて私が首をかしげると、雅文はこちらをふりかえって「なんでもない」と笑った。

 そんな会話をしているうちに、資料室に到着した。私が開いたドアから中に入った雅文は、段ボール箱を床におくとこちらをふりかえる。

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