執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~


「両手が空いたから、広瀬のことをなでてもいい?」

 そうやってあらためて聞かれるとなんだか妙に意識してしまう。

「な、なでたいなら、どうぞ」

 戸惑いながらうなずくと、雅文の綺麗な形の手がこちらにのびてきた。ふわりと髪にふれた感触だけで、くすぐったくて「ん……っ」と首をすくめてしまう。

 長い指が髪をもぐり、地肌にふれた。
 優しく髪をかきまぜられるのが心地いい。

 だんだんとリラックスしてきて、「瀧内くんの手、大きくて気持ちいい」と目を閉じてされるがままになっていると、不意に髪をなでる手が止まった。

 不思議に思って目を開くと、雅文の耳のふちがわずかに赤くなっていた。なんだろうと瞬きをする私を、眉をひそめて睨む。

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