執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~

「お前、いくらなんでも無防備すぎるだろ」
「えっと、ごめん。髪をなでられるのがなんだかうれしくて」

 いつも弟たちをなでていたけれど、自分がなでてもらうことはなかった。
 甘やかすのになれていて、甘えさせてもらうのが新鮮だったから、と心の中で言い訳していると、雅文はため息をひとつついた。

 そして髪をなでていた手で、私の後頭部を引き寄せた。

 おでこが雅文の胸にぶつかる。
 おどろいて身を硬くしていると、私のつむじに雅文が顎をのせた。

 密着した体と髪にふれる感触に、鼓動が勝手に速くなる。

「広瀬は誰に髪をなでられても、そうやってかわいく笑って喜ぶの?」

 そんな問いかけに一気に体温が上がった。

「ち、ちが……っ」

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