執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~

 真っ赤になった顔を見られたくなくて、うつむいたまま小さくうなずく。

 それを見ていた雅文に「下を向いて顔を隠しても、うなじも耳も真っ赤になってる」と短く笑われた。
 私が慌てて顔を上げると、不意打ちでまたちゅっとキスをされた。

「……っ! 一回だけって言ったのに!」

 目を見開いて抗議した私に向かって、雅文は頬にしわを寄せて笑う。

「ごめん。広瀬がかわいすぎて、我慢できなかった」

あー、もう! その照れ笑いはずるい。かっこよすぎる。文句を言いたいはずなのに、心臓がきゅんきゅんうるさくて言葉が出なくなるじゃない。

「これ以上ここにふたりきりでいたら、本当に理性が崩れそうだからそろそろ戻るか」

 そう言って歩き出そうとした雅文のスーツのすそを掴んでひきとめた。

「ちょっと待って」
「なに?」

 振り返った彼にみつめられ、ドキドキしながらお願いをする。



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