執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~

 そんな甘いささやきに思わず頬が熱くなると、名残惜しむようにちゅっちゅっと短いキスの雨が降ってきた。

「一回って言ったのに……っ」

 顔を真っ赤にしながら雅文の胸中でもがき苦情を言うと、「わかった」とようやく抱きしめる腕を開いてくれる。

ほっとしているところに「続きは俺の家に帰ってからな」と耳もとに色っぽいささやきを吹き込まれ、私はその場に崩れ落ちそうになった。




 それから職場に戻って仕事をしていたけれど、その日は緊張と動揺のあまりきちんと業務をこなせていたか自信がない。

 私が細かい失敗をするたびに、なぜか大山さんや上司から生温かい視線を送られていたような気がする。


 それに対して私をこんなふうにダメにした張本人の雅文は、いつもどおりクールでスマートに仕事をしていた。




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