執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~


 私はひとり両手で顔を覆って小さく身もだえた。

 幸か不幸か今日は金曜日。
 明日は休みだからこれから彼の家に行って、もしかしてお泊りする展開になるのかな。
 私、お泊りする道具なんてなにも持っていない。一度家に帰った方がいいのかな。

 それに、今日はなんのしゃれっけもない普通の下着をつけているんだけど、これって大丈夫なの? 色気がないって幻滅されない?

 どうしよう。雅文の家に行く前に、お店に寄ってかわいい下着を買いたいかも。でもそんなことを言ったら、こいつやる気満々だなって引かれたりして。

 あああああああ。なんだか悩みすぎて胃が痛くなってきた。

 私が自分のデスクで背中を丸めお腹をかかえていると、「どうしたんですか?」と声をかけられた。

「広瀬さん。お仕事終わらないんですか?」

 そう言って不思議そうにこちらを見下ろすのは大山さんだ。



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