執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
普段はなんでもスマートにこなすくせに、私を待っているだけでそわそわして注文を間違えるなんて。
緊張していたのは私だけじゃないんだと知って、どうしようもなくうれしくなった。
ふたりで並んで会社を出る。
最寄りの駅から電車に乗り、車両に同じ会社の人がいないのを確認してから雅文がそっと手をつないできた。
からんだ指の感触がうれしい。それだけで大好きだと実感する。
「広瀬はどの辺に住んでいるの?」とか「瀧内くんは車を持っているのに電車通勤なんだね」とか、とりとめのない会話をしながら彼への家へと向かう。
たどりついた場所は見上げるほど高いタワーマンションで、私は驚いて目をむいた。