執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
お着替え用の下着に旅行サイズのコスメ。そして避妊具。
カゴの中はいかにもなラインナップで買うときはものすごく恥ずかしかったけれど、雅文が「俺が買うから雑誌でも読んでな」と言ってくれた。
その優しさに甘えて少し離れた場所にいると、店員さんは顔色ひとつ変えずにレジを打っていた。
恋愛経験ゼロの私にとっては未知の体験だったけれど、恋人同士がお泊りしてコンビニで必要なものをそろえるなんて、当たり前のことなのかもしれない。
雅文が片手にコンビニのビニール袋を持ち、そしてもう片方の手は私とつなぎ、歩きながらちいさく笑う。
「これ、はじめて買った」
そう言ってビニール袋の中の四角い箱を見下ろした雅文に、思わず驚いて「本当に?」と声がでた。
「当たり前だろ。恋人ができたのはじめてなんだから」
ふてくされた口調で前を向きながら言った雅文。
その整った横顔は薄暗い夜道でもわかるくらい赤らんでいて、胸の内側がくすぐったくなる。