執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
自分のデスクで報告書を作成していると、席を外していた谷村くんがフロアに帰って来た。
その不機嫌そうな表情を見て、たしか事業部長との面談に行っていたはずだけど……。と不安になって声をかける。
「谷村くん、面談どうだった?」
私を見た谷村くんは、近くにあった椅子を引っ張ってきて座ると、声をひそめながらため息をつく。
「俺、瀧内部長に目の敵にされてると思います」
「目の敵って。どうして?」
「店舗のスタッフから不満が上がってるらしくて、俺のやり方はダメだって否定されました。俺は過去のデータ調べて、こういう売り方をしたらこのくらい数字が伸びるって。成功例を真似すれば間違いないって正論を言っているのに、やり方を押し付けるんじゃなく店舗スタッフが自分たちで考えて気づけるように導くのがスーパーバイザーの仕事だろって」
谷村くんは不満をもらしながら同意を求めるようにこちらを見た。