執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
「そっか。俺がいなくなって、さみしかったんだ?」
「だから、そういうわけじゃなくて……!」
なんでそろいもそろって誰も私の言い分を聞いてくれないんだ、とむきになって反論しようとしていると、雅文の手がのびてきてぽんと私の頭にふれた。
私の背後で大山さんと小山さんが「きゃー!」と楽しげな声を上げる。
「わかってるよ。広瀬は世話焼きでしっかりしているように見えて、実はさみしがりなの」
そう言いながら、くしゃりと優しく髪をかきまぜられる。その指の感触に、いとおしさがこみあげてきて泣きたくなった。
この人はいつだって、ずるいくらい簡単に私の心をかき乱す。
頭をなでられながら上目づかいでうかがうと、こちらを見下ろす雅文と目が合った。
甘く微笑みかけられ、胸がきゅっと締め付けられる。
そのとき。
「瀧内部長ー。早くこっちに戻って来てくれないと寂しいんですけどー」という可愛らしい声が聞こえてきた。