執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
「そうじゃなくて。まどかさんみたいな女の人がひとりで泣きそうな顔をしていたら、声かけてくる男がうじゃうじゃいますよ」
「まさか」
「実際声をかけたでしょ。俺が」
にっこり笑って自分を指さす瞬くんに、「はいはい。心配してくれてありがとう」と苦笑いしながらお礼を言う。
すると瞬くんの視線から私の背後にむけられた。
「それに、俺のことをすごい目つきでにらんでる人がいるし」
そう言われ、なんのことだろうと振り向くと、背の高い男の人がこちらに向かって歩いてくるのが見えた。
手足の長いモデル体型に、整った顔立ち。遠目でも、それが雅文だとわかる。
歓迎会の最中だったのに、どうしてここに? それに、なんでそんな怖い顔をしているの?
戸惑う私を見て、瞬くんはおもしろがるように口のはしをひき上げた。