執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
「もし、俺がアメリカに赴任したら、まどかは俺についてくる?」
「ありえないでしょ。入社三年の雅文が、アメリカ進出の責任者に抜擢されるなんて」
「もしもの話」
雅文がこういう話をするのは珍しいなと思いながら、私は「どうかなぁ」と首をかしげる。
「アメリカと日本なんて超遠距離恋愛を続ける自信はないけど、ついていくって決断もできないかも。こっちでスーパーバイザーとして働くの、好きだし……」
私の答えを聞いた雅文は、頬にしわをよせて「そう言うと思った」と柔らかく笑う。だけど、その笑顔は少しさみしそうに見えた。
「雅文?」
不思議に思って首をかしげると、唇がふさがれた。
雅文の長い指が私の着ていたブラウスのボタンを外していく。
そして洋服の隙間からしのびこんだ手に素肌をなでられ、「あ……っ」と甘い声がもれた。
わずかに感じた違和感が、快楽と欲望に簡単に打ち消される。
初めてのときはすべてがぎこちなく手探りだったのに、すっかり私を気持ちよくすることになれた雅文。
その変化に、ふたりで過ごした時間の長さを感じる。