執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~

「でも、言い方は悪いけど、今までだって瞬くんは何回も浮気してたのに。どうして今回はそんなに深刻になってるの?」
「今までの浮気と今回のは違うよ。だって瞬くんはもう二度と浮気しないって約束してくれたの。もう絶対私を泣かせるようなことはしないって」

 朋美はそう言って、膝の上でぎゅっと手のひらを握りしめた。指が白くなるほど力がこめられているのがわかる。

 しばらく黙り込んだ後、朋美は覚悟を決めたように口を開いた。

「私ね、妊娠してるの」
「に、妊娠……?」

 予想外の告白に驚いて声が裏返る。朋美が妊娠しているなんて知らなかった。

「瞬くんに妊娠したことを話したら、喜んでくれたの。もう絶対に浮気はしないって誓ってくれたの。なのに、最近家に帰ってくるのがやけに遅くて。昨日も仕事で遅くなるってメッセージが来てから今朝まで連絡が取れないままなの」

 その言葉を聞きながら、昨夜飲み屋街で瞬くんに会ったことを思い出す。
 瞬くんはあのまま家に帰らなかったんだ……。

「セレクトショップの店員が朝まで仕事なんてありえないと思って、瞬くんの同僚に電話してみたら、瞬くんはいつもどおりの時間に仕事を終えてお店を出てるって。残業はしていないし、お店も特別忙しくないって言われて」


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