執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
言いながら、朋美の声はどんどん涙声になっていく。
いつもおおらかで笑顔の朋美らしくない弱々しい表情だ。
きっとはじめての妊娠で体調も万全ではなく、気が弱くなっているのかもしれない。
そんな状況で浮気をする瞬くんが許せなくて、頭に血が上った。
「朋美が妊娠してるのに、仕事だって嘘をついて浮気するなんて最低……っ!!」
「やっぱり最低だよね? もう絶対浮気はしないって約束してくれたのにまた裏切られるなんて。私もう、耐えられないよ……」
ぐすぐすと鼻をすする朋美の肩を掴んで、力いっぱいうなずく。
「悪いのは全部瞬くんなんだから、耐える必要なんてないよ」
「別れた方が、いいのかな……」
うつむいてつぶやいた朋美を見て、ぐっと言葉につまった。
以前なら迷いなく、別れたいなら別れればいいと言えたけれど、今彼女のお腹の中には赤ちゃんがいる。
どうすればいいのかわからなくて、朋美の手に自分の手を重ねた。